ナシ婚

「ナシ婚」ってなに?

「ナシ婚」という言葉を聞いたことはありますでしょうか?
ナシ婚とは、結婚をする際に婚姻届けのみを提出して、挙式・披露宴を一切行わないスタイルの結婚のことをいいます。

厚生労働省が行った調査によると、2011年では67万件の結婚した夫婦のうち、結婚式を行った夫婦は35万件で約半数の夫婦が結婚式をせずに夫婦になっているとのことです。
長引く不況の煽りやシンプルな結婚式を望む声が高まり、日本においては「ナシ婚」を選択するカップルが年々増加傾向にあるようです。

ナシ婚にするワケ

ナシ婚を選択する理由は様々ですが、大きく分けると「費用がかかりそう」「現在貯蓄がなく、挙式・披露宴をする資金がない」などといった、経済的事情で選択される方が多いです。
他にもお腹に子供がいる、子供ができてから結婚する、といった「できちゃった婚」の人も、とりあえず出産を優先して挙式は後回し・・・といったカップルも多くなってきた為、このようなケースでもナシ婚を選択する方が多くいます。

それ以外にも「目立つのが恥ずかしい」や「セレモニー的行為に抵抗を感じる」といった昨今の若者の価値観の変化が理由になることもあるようです。
また、結婚率が低下している今、「結婚できるだけマシ」と考え、わざわざ披露宴などでアピールする必要性を感じない人もおり、そういう方がナシ婚を選択する場合もあるようです。

でも、実際は「ナシ婚」を選択したカップルの中の約半数の人が、将来的にはいつか結婚式をやってみたいと考える人がいるようです。
見積もりをしないうちから、費用が掛かりそうだからとあきらめてしまった人や、出産を控えて体調が不安なので、とりあえず保留にした人などの中に、「お金がたまったら、余裕ができたら、子育てが落ち着いたらいつか結婚式をしたい」と考える人も少なくありません。
現在の日本の経済において、貧困層の拡大により、結婚式をしたくても貯蓄の面からできないという層が、多く存在しているといえるのかもしれませんね。

費用面での問題はすぐにクリアに

そういった事を受けて、近年では経済的に余裕がない若者たちのニーズに対応した、様々なウェディングサービスが出てきました。
従来の形式にこだわらず、新郎新婦の希望にスポットを当てたプランニングで、費用負担なく満足できるウェディングを実現することが可能になってきているのです。

しかし、「いつかはやる」という考え方では、なかなか実現するのは難しいので、「今すぐに、とりあえずプランナーに相談し、検討を始める」という姿勢が、結婚式を実現するための近道です。
どうしても結婚式ができない理由がなければ、そしていつか結婚式を挙げたいという希望があるのならば、ぜひ一度プロのウェディングプランナーに相談をしてみるのがよいでしょう。